書評

昭和史 1926-1945(半藤 一利/著)の感想

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昭和史 1926-1945(半藤 一利/著)の感想です。

 

1 とにかくわかりやすい

この本では、昭和に入ってから第二次世界大戦終了までの経緯が、因果関係を含め大変わかりやすく書かれている。

学校で渡される教科書では、ページの都合もあって出来事だけが羅列されがちだが、本書では行間というか、出来事と出来事の間がきっちり書かれているのがとても丁寧である。

さらに言えば、今の若者にも語りかけるような平易な言葉で書かれているのも良い。これは、この本の元となる企画が、戦後生まれの若者向けに著者の半藤さんが講義をするものだったからである。
 
 

2 戦争が「他人事」ではなくなる

私はこの本を読むまで、戦争はどこか他人事というか、過激な思想を持った人たちがいっぱいいた時代に間違って起こってしまった出来事であり、現代では起こるはずがないと考えていた。

ただ、この本を読んで、日本の多くの人(首脳部含む)は当初アメリカと開戦したくなく、どうにか講和できないかと尽力していたことがわかった。
例えば、ヒトラーのナチス・ドイツと手を組んだ三国同盟も、米英と対等な勢力となることで開戦せずに済むようにという背景もあったと知って驚いた。
(その後、他にも複雑な事情があって開戦に突入していく。)

つまり、多くの人が戦争などしたくないと思っている状況でも、戦争が発生してしまうことが非常に恐ろしいと感じたし、他人事では無いと思った。
 
 

3 日本人は他国にひどいことをした。それは知っておかねば

日本は先の大戦で、アジア諸国に対し一方的な侵略を行ったし、非戦闘員に対する戦争犯罪もほぼ間違いなく行ったと考えられる。

この史実は日本国民として当然知っておくべきだと感じたし、日本と当該国との間で犠牲者数(およびそれに対する適切な責任の取り方)の認識に食い違いはあるが、ひどいことをしたのは間違いないので、申し訳ないという気持ちは忘れてはならないと思った。
 
 

以上が感想です。
みなさんも、ぜひ読んでみてください!
 

 
 

※ちなみに、「昭和史 戦後篇 1945-1989」という続編もあるようです。今後こちらも読もうと思っています。

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