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「好きなことだけして生きる」の “是非” と “可否”

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「好きなことだけして生きる」ってどうなの?という議論。
あなたも一度は耳にしたことがあると思いますし、その結論も人によって様々だと思います。

私も本件について、できるだけ論理的に(≒根拠を伴った形で)考えてみたいと思います。
 
 

本記事の内容

  
 

| 議論の対象が “是非” か “可否” かを明確に

まず、「好きなことだけして生きる」ことを考える際は、①「そうすべきか?(≒しても良いのか)」という是非の観点と、②「それが可能か?」という可否の観点とを分離すべきです。

なぜなら、これらの両方が悩みの中で混在していると、正しい結論が導けないためです。

実際に、本記事ではそれらを分離して論理的に結論を導いています。

ですので、まずは①是非と②可否を分離して考えていきましょう。

※なお多くの場合、「好きなことだけして生きる」の妨げになるのは「嫌いな仕事」だと思います。
そこで以降の議論では、「好きなことだけして生きる」の対を「嫌いな仕事をしながら生きる」と設定して進めます。
 
 

|是非については「是」、可否については「期間を絞れば可」

私が考えるに「好きなことだけして生きる」は、①是非については「是」、②可否については「期間を絞れば可」です。

以下で理由を述べます。
まずは①是非からです。

是非を検討するにあたり、いくつか確認すべき観点があると思いますが、代表的なものは以下2つだと考えます。

(1)全体最適(≒公共の利益)
(2)個人の成長

まず、(1)について。
あなたが嫌いな仕事をやめるとした場合、その仕事があなた以外の他人にとって困難なものであるなら、「全体最適の観点からやめるべきではない」と言える可能性があります。
例えば、仮にあなたが大谷翔平で「野球が嫌いになったので辞める」とした場合、社会全体の満足度や生産性が下がると予想されます。
ただ一般的に、このような特殊な才能に依存する仕事は多くなく、仮に現時点であなたにしかできない仕事があったとしても、OJTやマニュアルで他人に引き継ぐことは可能でしょう。
また、あなたが嫌いな仕事から開放され、引き継いだ人がその仕事を好きになれば、両者ハッピーで全体最適も実現されます。
つまり全体最適の観点では、非とする理由がないと言えます。

次に(2)個人の成長について。
「好きなことばかりすると、世界が広がらず成長しないのでは?」という意見があります。
確かにそれは事実だと思いますが、実は仕事以外でも意図的に自分の世界を広げることは可能です。
例えば、本屋で自分がいつも行く棚から5メートル離れた場所の本を読むようにする、等です(この方法は、AKB48グループをプロデュースした秋元康がその著書「企画脳」で書いています)。

また仕事では、「(世界を広げるために)好きなもの以外に触れる」割合をコントロールすることができません(最低でも、月~金の9:00~17:00は確定など)。
好きなもの以外の割合をいくつにすると最も成長できるのかはわかりませんが、少なくとも仕事による制約がかかっている状態では最適な割合を実現するのは難しいでしょう。
つまり(2)個人の成長の観点からも、嫌いな仕事をする(=非とする)理由はありません。

上述の通り、(1)全体最適・(2)個人の成長 のいずれの観点からも、嫌いな仕事をすべき(=好きなことだけして生きてはいけない)理由はありません。
そのため、私は「好きなことだけして生きる」の是非は「是」(=しても良い)だと考えます。
 

次に、可否についての議論です。
可否は、一般的に「好きなことだけ生活が、経済的に可能か」という1点に集約できると考えるので、その観点で判断します。

では早速ですが、仮に今日「嫌いな仕事を辞めた」場合に、どれくらいの期間好きなことをして生きられるかを以下数式に沿って計算してみてください(これはあくまで理論値であり、生活水準が途中で変化するなどあれば、この限りではありません)

ここで、結果が例えば12であれば12ヶ月なので1年、42であれば42ヶ月なので3年半ということになります。
なお、分母が0以下になった場合は、死ぬまで好きなことのみをし続けられるということです。

ちなみに私の場合は、3年7ヶ月は好きなことのみで生活できる計算でした(詳細の値はプライベートなので非公開で…笑)。
意外にも長かったです。

上述の計算式からわかる通り、少しでも資産がある場合、「好きなことだけして生きる」は「期間を絞れば可」と言えます。
 

また、ここで計算して出した期間がかなり長かった場合(例えば15年など)、仕事を辞めてしまってもいいような気がします。
なぜなら、今後15年間に以下のようなことは十分起こり得て、その時点から一生好きなことのみで暮らせる可能性があるからです。

・ベーシックインカムの導入
・技術革新による、生活費の劇的な削減
・好きなことを極めた結果、それが商売となり生きていけるだけの収入が発生
・金持ちのパートナーと出会う

※「そんな都合の良いこと起こるかよ」と言う方もいると思いますし、確かに現時点では非現実的に見えるものも含まれています。
しかし、昨今の時代変化を鑑みると、未来がどうなるかは本当に予想できませんよね?
また15年後にこれらが起こらず本当に無一文になってしまったとしても、少なくとも15年間は好きなことだけをできたことになります。これは後悔すべき人生でしょうか?
 

さて長くなりましたが、この章のまとめをすると、「好きなことだけして生きる」の是非については「是」、可否については「期間を絞れば可」となります。
 
 

|結局、やってみるのが一番早い

…とここまで長々と書きましたが、結局、「好きなことだけして生きる」を実際にやってみるのが、一番真実に近づけると思っています(笑)。

ここまでの内容はあくまで私の脳内で考えたことですので、それよりはその生活を実際に体験してみた方が、是非と可否に関する新たな知見が得られると考えます。

実際、私は以下の2条件が両方揃えば、一旦会社を辞めて好きなことだけして過ごしてみるつもります。

・5年間収入がなくとも過ごせる資産(今は3年7ヶ月)
・不労収入 5万円/月(今は2万円/月くらい)

もちろん、実際にその生活に移る前に、「とはいえ老後が心配」などの不安が出てくると思います。
ただ、私自身この記事を書く時点で、心底「嫌いな仕事に縛られず自由に生きたい」という思いを持っていることに気づきました。
あなたも、ここまで読んでくださっている時点で、そう思っているのではないでしょうか?

であれば、自分の気持ちに嘘をついて後で後悔しないよう、思い切ってやろうと思います。
その生活が開始できたら、改めて報告します。
 

以上、お読みいただき、ありがとうございました。

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